にゃほー。
今年の夏は手足口病が大流行なんだって!
手足口病
手足口病は夏に流行する「夏かぜ」の一種
手足口病は、子どもを中心に、主に夏に流行します。2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。成人を含めた小学生以上の大半は、すでにウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多く、乳幼児と比べると感染する確率は低いようです。
原因ウイルス
病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などです。
症状
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背(足の甲)などに2~3mmの水疱を伴う複数の発(ほっ)しんが出ます。発熱は約3分の1にみられますが、38℃以下のことが多く高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、3~7日のうちに治る病気です。
まれに、髄膜炎、小脳失調症、脳炎といった中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、重篤な合併症を伴うことがあります。
今年は手足口病が大流行
2019年の夏に手足口病の流行があったのですが、今年はこの年を超えるペースで大流行しているようです!
外来をやっていると風邪で受診される方の半数以上が手足口病の印象です。こんなに多い年はあまり記憶にありません。
発疹が出てくるまでは診断が難しい
今年の手足口病は例年の典型的な手足口病と違い、肘や膝周囲のみ発疹が出たりするお子さんもいらっしゃいます。発熱や咳が出てから数日後に発疹が出始める方もいらっしゃいます。
典型的な症状の場合は比較的容易に診断がつきますが、風邪症状のみが先行したりする場合や発疹が1〜2個しか出ない場合などは診断に苦慮する場合があります。
インフルエンザやアデノウイルスなどのように鼻水で検査するような迅速検査がないため、「たぶん手足口病だと思う」みたいに診断がはっきりしない場合もあります。
成人が感染すると重症になる場合もあるようなので気をつけましょう!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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