
みなさんこんにちは。
国内で『はしか』の流行が懸念されています。
麻疹(はしか)が流行するかもしれない
「はしか」国内で感染相次ぐ
東京や大阪をはじめ全国で相次いではしかの感染者が確認されています。
海外から帰国したり、観光で入国したりした人から感染したとみられ、年初から国内で感染を認めた患者は数十人に達しているようです。
「はしか」は数年おきに世界で流行しており、昨年から世界で感染が拡大しているようです。
今のところ国外からの ”持ち込みウイルス” がメインのようですが、じきに国内感染が広がるおそれがあります。
「はしか」は予防接種していないとかなり重症になる病気
国内ではしばらく「はしか」の大流行は見られていなかったため、「はしか」がどんな病気かご存じない方も多いかもしれません。
予防接種をしていない人が感染すると重症化しやすく、致死的な脳炎や肺炎に至ることもあります。予防接種が普及している先進国でも1000人に1人が亡くなっており、かなり重い病気であることがわかります。
運良く助かっても後遺症が残る例もあるため、全力で感染を防ぐべき病気です。
若い小児科医は患者を診たことがない
国内における「はしか」の大流行は2008年が最後であり、それ以降はそれほど目立った流行はありませんでした。そのため、若い小児科の医師は「はしか」の患者さんを診察したことがない状況です。
私は小児科医になりたてのときに「はしか」の国内流行があったため、数名の患者さんを診察する機会がありました。
ワクチンが足りない
報道番組などでも「国内ではしかの流行」が連日取り上げられており、特に首都圏では予防接種を希望する成人が増えてきているようです。
すでに国内ではMR(麻疹風疹)ワクチンがかなり品薄な状態となっており、定期予防接種のお子さん分のワクチンが足りなくなるのではないかと危惧されています。

ワクチンが足りなくならないように納入業者さんにお願いしていますが、かなり厳しい状態にあるようです。今ご予約いただいている方のワクチンはなんとか手配できそうですが、今後の状況によっては予約停止になる可能性があります。ご注意ください。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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