今日はこの数日の ”アトピーを完治させる”コラム のまとめだよ!
皆さん、この数日のアトピー性皮膚炎コラムをお読みいただきありがとうございます。『アトピー性皮膚炎の完治』のために重要な知識を数日にわたって書きましたが、本日は『まとめ』になります。
アトピー性皮膚炎は火事!
『アトピー性皮膚炎は火事のイメージ』を持つと理解しやすい
この数日、立て続けにアトピー性皮膚炎のコラムを書いています。アトピーを完治させるために、「保湿剤が重要だよ」と繰り返しているわけですが、本日はまとめ記事として、『アトピー性皮膚炎は火事のイメージ』を持つと理解しやすいというお話です。
表皮は『防火壁』の役割
右は”正常な皮膚” です。
左は皮膚を家に例えた時のイメージです。
表皮は『防火壁』、真皮・皮下組織は『室内』に例えられます。
火の粉が飛んできても『防火壁』がしっかりしているので、火の粉は中に入ることができません。
アトピー性皮膚炎では『防火壁』がなくなっている
表皮がボロボロになっており、家に例えると防火壁(外壁)が無い状態です。
火の粉が飛んでくると、『防火壁』が無いので、室内に火の粉が侵入し火事(=炎症)を起こします。
ステロイド軟膏は『消火剤』
皮膚炎を火事に例えると、ステロイド軟膏は『消火剤』に当たります。
『消火剤(=ステロイド剤)』を使用すれば火事は一旦落ち着きますが、外壁が無い状態は変わらないので、火の粉が飛んでくるたびに火事を繰り返します。
保湿剤は『防火壁修復剤』
保湿剤は『防火壁修復剤』に当たります。
防火壁修復剤(=保湿剤)を大量に塗り続けることで『防火壁(=表皮)』が修復されていきます。防火壁がしっかりと修復されれば、火の粉が飛んできても室内には入ることができず、火事は起きなくなります。
上記の例えからも、保湿剤の重要性がわかると思います。
ステロイド軟膏を塗ると一時的に炎症が落ち着くので治ったような気がしますが、”保湿剤を塗り続けて表皮を完全修復する”まではアトピー性皮膚炎との戦いは終わらないのです。
どうだったかな?今日で『アトピー性皮膚炎シリーズ』は一括りだよ!
そのうちステロイド軟膏などのお話しもするね!
文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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